何をもってEDと判断するのか

EDは男性器の勃起機能が低下することによって起こる症状で、英語では「Erectile Dysfunction」と呼び、日本語では勃起不全や勃起障害とも呼ばれる病気です。文字だけで汲み取ると、勃起が全くできない状態と考えられますが、何もそれだけがEDであるとは決められていません。勃起しても硬さが維持できず、そのまま射精してしまったり、勃起してもすぐに萎えてしまう、あるいはなかなか勃起できない状態でもEDとされています。専門的な見解では性行為で十分な勃起が維持できない、または満足な性行為が行えない状態をEDと定義しています。正常な勃起は性的な刺激が外部から伝わると、脳から陰茎へと神経によって伝わり、陰茎の血管を広げて血液を呼び込むと、海綿体に血液が流れ込み、陰茎が大きく膨らんで勃起の状態へと繋がります。このメカニズムの何処かに異常が起こるとEDになるとされ、例えば血管の広がりが不十分で血液が流れ込まず、最初は勃起するものの、すぐに元に戻ってしまうなどの状態です。あるいは脳から陰茎へと伝達される神経に異常が起こることで、陰茎にまで興奮が伝わらず、全く勃起ができない状態もあります。通常は年を重ねるごとに興奮が起こらなかったり、血流が悪くなってEDへのリスクが高まりますが、元から不規則な生活を送っていたり、飲酒や喫煙、脂っこいものを好んで食べるなどの生活習慣、仕事や家庭によるストレス、運動不足といった要素が重なると、若いうちでもEDを発症するリスクが高まります。特にEDの三大要因とされる高血圧、喫煙、糖尿病は合併症として起こる可能性があるので改善をすることが重要となります。また、肉体的な問題以外にも、トラウマや自信の喪失といった精神的な問題で発症することもあります。

EDになる原因の種類

EDになる原因は、すべてと言っていいほど身近なところにあります。最大の原因であるストレスは、仕事や家庭での悩み、経済的な悩み、健康への不安など、実に多岐にわたっています。一時的なストレスは眠れば解消しますが、寝ても解消しないストレスは要注意です。少しずつ蓄積していくと、解消が難しくなっていくからです。ストレスを感じやすい環境に身を置いている以上、解消するのは非常に困難です。頑張って解消させても、それ以上のストレスを受けては意味がありません。場合によっては精神安定剤の処方を受けるなど、治療も必要になるでしょう。寝不足もストレスになりやすいので、睡眠の質が悪い方は睡眠薬を服用したほうがいい場合もあります。年齢的な問題もEDの原因ですが、これは仕方のないことです。ただ、何もしなければ老化スピードは早くなるだけなので、アンチエイジングはするべきです。肉体・精神的に若々しくいれば、EDを防ぐことができます。なんでも悪い方向に考えてしまう方は、EDになりやすいので注意しましょう。まずは悪いことを考える癖をやめることです。ただ悩むよりも、悩みの原因を解消していく努力をするべきでしょう。食生活が乱れている方も、若くしてEDになりやすいです。特に注意したい方は、肥満やメタボ、脂質異常症などの方です。これらの方に共通するのは、代謝力が悪くて脂肪が燃えにくいことです。血中脂質が多くなると血流が悪くなり、勃起力も減退します。勃起力とは血流の勢いで決まってしまうのです。ドロドロ血液をサラサラ血液に変えるだけで、勃起力は大きく改善します。血流を悪くする習慣には、冷え性や喫煙などもあるため、これらを改善することも大切です。

もしEDになったら薬で治す

EDは決して恥ずかしい症状ではありません。昔はEDの原因自体がよく知られておらず、インポテンツとも呼ばれていました。ペニスに問題がある病気だと考えられていましたが、後に血行障害が原因であるとわかりました。肥満体の方にEDの割合が多いのは、適正体重の方と比べて血流が悪いからです。体脂肪を沢山溜め込んでいる状態なら、血液も汚れてしまうのは当然です。性的興奮を覚えてもペニスの反応が悪くなり、また勃起力を維持できなくなります。挿入したとたんに萎えてしまい、中折れして復活しない経験をお持ちの方も多いでしょう。パートナーの女性に対してまったく性的興奮を覚えなくなれば、立たなくなるのは自然なことです。しかし、性的興奮があるのに立たない状態は正常とは言えません。医療機関で検査を受けると、ED治療薬を処方されることが多いです。日本で処方される治療薬は3種類あり、医師が選んだものを処方されます。自己判断で服用したい薬を選ぶことはできません。人によって処方できる薬、できない薬があるからです。ED治療薬は即効性がありますが、これだけでは完治しません。原因となる生活態度を改善していく必要があります。よく指摘される例としては、慢性的な寝不足、ストレスの蓄積、喫煙、食習慣の乱れなどがあります。肥満などの生活習慣病を招く習慣は、EDにも悪いと考えていいでしょう。根本からEDを治すためには、生活改善が欠かせないのです。例えば、肥満の治療をするために、肥満の治療薬を飲みながら暴飲暴食しても痩せないでしょう。それと同じく、EDを治療するためには薬を服用しつつ、生活を改善しないといけません。初期の症状であれば、薬を服用せず生活改善だけで治ることも多いです。